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小1国語の宿題で「十本」の読み方は?
小1の下の子の国語の宿題に「十本」の読み方をふりがなでふらせる問題がありました。
上に7歳上のお兄ちゃんがいるので、親としては「じっぽん」であるということはわかっていたのですが、娘からしたらいつもは「じゅっぽん」って読んでいるのになぜ?という納得いかない表情です。
しかし、ドリルの答えを見てみると2019年では、なんと「じっぽん」でも「じゅっぽん」でも正解であると書かれているではないですか。
7年前に小1だった上の子の時には「十本」を「じゅっぽん」と答えて×にされた記憶があるので、時代の流れで「じゅっぽん」でも正解になっているようですね。
今回は、常用漢字表の改訂が行われた事で小1国語の「十本」の答え方の変化と時代の流れを踏まえたお話をしていきたいと思います。
平成22年11月30日内閣告示の常用漢字表の改訂
詳しく調べていくと、平成22年11月30日内閣告示の常用漢字表の改訂の「音訓」の追加・削除と変更によって、≪音の追加≫で「十(ジッ)」は「ジュッ」とも読めると表記されています。
上の子である中学2年生が小学1年生になったのが、2012年(平成24年)4月。
漢検の公式サイトにも平成22年11月30日付けで常用漢字が改定されたことで、平成24年度から審査基準を改定しました。とあります。
ということは平成24年度から新しい常用漢字表を適用していったということで、おそらく息子が使っていた教材はまだ、その「十本」を「じっぽん」と読むというところまでしか適用されていなかったのかもしれません。
本当は「じっぽん」が正しい答え
しかしながら、「十本」は「じっぽん」であるというのが小1国語としては正しい答え方のようです。
元々は「十」を「じふ」と読んでいたことから詰まった音は「じっ」となるというようになりました。
しかし、東京(江戸)の方言として「じゅう」と呼ぶことが全国ネットの放送で広まっていき、「じゅう」「じゅっぽん」でも意味が通じるようになっていたようです。
子どもたちからすれば、「じゅっぽん」でも「じっぽん」でも意味が通じればいいじゃないかと思うと思います。
でも、まぁ知識として、今後、文学部などに入ることもあり得ますので、「十本」は「じっぽん」が正しい答えなんだということを親が指導できるとかっこいいですよね。
正直、小1の宿題は親にも難しい
子どもの宿題を見ていて、中2の上の子は、ただただ問題を解けばいいので、知識さえあれば難しくありません。
しかし、小1の特に国語の宿題は、
- 「十」を「とお」と読ませること
- カタカナの「シーソー」をひらがなになおすと「しいそう」になること(要するにひらがなにはのばし棒・長音符は存在しないということ)
- 漢字はとめ、はらいなどをキレイに書かないと減点になること
などなど日常的に生活していれば問題にもならない考えもしないようなことが問題として出てきます。
親自身も、宿題を見ていて「答えに自信がない・・・」と思われるときが多いと思いますが、おそらく学校は完璧な答えを1年生には求めていません。
子どもたちの柔軟性・学習能力は大人にはあり得ないくらいありますから、その内、理解し学んでいくでしょう。
ですから、親御さんも間違えたから通知表が下がっちゃう!なんて思わずにとりあえず、一緒に宿題をやる、みてあげるというような姿勢でいいと思います。
それでも、やっぱりしっかりと宿題を完璧にしたい!という人は個人的にベネッセの進研ゼミであるチャレンジが学校内の勉強にはお勧めだと思います。
教材も教科書対応ですし、解答欄にも親御さんが丸付けに悩んでしまうようなことをしっかりとQ&Aで書かれていますから、安心です。
挫折や理不尽を味わうことが学校生活
そして、そんな宿題や学校生活の中で、子供たちは挫折・理不尽を味わいます。
学校とは先生が絶対的で、先生がもしミスをしたとしても、指摘できないのが子供たちです。
それは中学生になってもほぼ同じ。
自分が納得できないことでも、先生がそれが正しいといったら、それが正しいと答えるような状況になってしまいます。(過度なものは問題ですが…。)
子どもたちはそんな生活の中で、「挫折」や「理不尽」という社会勉強をしているのです。
幼稚園や保育園は、幼児教育として、個を尊重するというものに重きを置いていたと思います。
しかし、義務教育が始まる小学校は、なかなか一筋縄ではいかないと同時に、社会を勉強している・・・そんな感じがしますね。
「十本」の読み方についてのまとめ!
私自身、久しぶりの小1の母をやっていて気づけたことである「十本」の読み方の変更は、誰かに話したくなるちょっとした豆知識になりました。
昔は×にされていた事でも今は◯になる、なんだか不思議な感覚ですが、時代の流れに適用できるものが生き残れる社会の縮図にも感じます。
まだまだ年の差兄妹を育てている私としては、発見が多い10年であるだろうなと期待しています♪